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★善と悪、バロンとランダ
バリヒンドゥー教では 善と悪は対極にあるのではなく、
共存しているのだという。
バロンダンスでも 両者は争うが、
その戦いに終わりはなく、聖者が両者を鎮めることで話は終わる。
勧善懲悪、ではないのだ。
(帰ってきてから調べたけれど、これは儒教から来た考えなんだそうですね)
ガイドさんの説明は 至ってシンプルで、
「バリヒンドゥー教では、善と悪は常に一緒にあるものと考えられています。
大事なのはそのバランス、ということです。」というようなことを
いともあっさりと言ってくれた。
そのあっさりさ加減に「皆当然そう考えて生きているんだよ」と
根本的な世界観の違いをはっきりと感じて取れた。
ここでは それが当たり前なのだ。
違う国に来たんだ、と強く感じた一瞬。
今までの自分の考えや行動を振り返ると、
悪いことは 自分の生活や行動や心の中から「排除しよう」と
頑張ってきた気がする。いつも。
だめなこと、考えたくないこと、という位置付けだった気がする。
でも そんなの無理なのだ。
絶対に 悪いことや嫌なことや考えたくないことは、存在しているのだ。
自分自身が目を向けたくない、受け止めにくい、というだけで。
無くなったのではなく、見ていないだけなのだ。
現実的に考えると、バリヒンドゥー的世界観の方が
はるかにゆったりと物事を考えることができる。
良いことも悪いことも あるがままを受け入れる。
物事は この両者のバランスの上に成り立っている。
私にとって、この世界観は ショックであった。
なるほど、と思っても 実際今までそれを意識してきただろうか。
自分に対して、人に対して。
分かっていそうで、意識していなかった考え方であった。
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